白倉不動産 代表 白倉 静江さん
今回は、異業種から一念発起されて、地元湯浅で開業した白倉不動産の白倉静江さん。湯浅駅前に構える事務所にお邪魔して、インタビューしました。
__不動産業に従事したきっかけを教えてください
元々は郵便局や会計事務所でずっと事務の仕事ばかりしていたんです。その傍らで事務以外のいろんな資格を取るようになったんですが、その1つが宅建士の資格でした。和歌山のスクールに通って、他にも簿記1級や建設業経理事務士、調理師免許など、数えきれないくらい資格は取りました。それで、転居した時に、この資格を生かそうと思って看板を上げたんです。あまり難しくは考えてなかったので、いま実際に動きながら勉強しているような状態ですね。
__お仕事はお独りでされてるんでしょうか
そうですね。まだ扱う件数が少ないですし、自宅を兼ねているので留守の時には姉が電話をとってくれるので、 人を雇うということは今のところ考えていません。自分のペースで対応できて気楽です。でも、もう少しパソコンの技術を身につけて、よりよい情報提供ができたらと思います。今のホームページは無料サイトを利用して自作したもの。なんでも作るのが好きなので、実は看板も手作りなんです。
__女性ならではのご苦労はありますか
一番の苦労は、初仕事の際、私の知識不足もあって売り主さんからいただくお金をもらえなかったことですね。売却した後に浄化槽が割れてしまっていることが発覚して取り替えになったんですけど、売り主さんと連絡がつかなくなってしまったために、手数料をいただくどころか、私がかぶる形になりました。遠方の方だったので直接行くわけにいかず、悔しい思いをしました。女性なので軽く見られていたのかもしれません。でももっといい人間関係を築けていたらこうなっていなかったなと思っています。でもあまりマイナスに考えず、女性だからこそ細かいところまで見て、しっかり最後までサポートフォローをできればと思っています。
__仕事の上で心がけていることを教えてください
とにかく人間関係ですね。「相手を大切にしたい」ということです。売り主さんでも買い主さんでも、損したという感情を与えず、満足してもらいたいんです。そのために双方の話をしっかりと聞くようにしています。
__仕事以外に取り組まれていることはありますか
湯浅はその昔、和歌山市に次いで人口の多かった町。けしや蚊取り線香、紡績などの企業も近くにたくさんあったので人の行き交いがとても多かったんです。遡れば熊野古道の宿場でもありました。今は人口が減ってしまって高齢者が増えていますが、そんな中でも何かしたいと思いますし、地区の催しに参加したり、ここ8年は小学校に読み聞かせにも行っています。子どもたちの反応がそれぞれでおもしろいんです。高学年の子はじっくり聞いてくれるし、小さい子はにぎやか。「聞く側がボランティアにならないように」を心がけています。
__有田支部へのご意見を聞かせてください
本当にみなさん 親切。月1回 「ハトマークサロン」というのがあって、昼食を食べたりして交流を深めているんですが、そこが私の情報交流の場になっています。困ったことや、わからないことが あったらそこで相談して教えてもらったりしています。また不動産無料相談会の相談員もさせていただくことになったので、先輩の話を聞きながら勉強させていただいています。
__最後に、働く女性に向けて一言お願いします
「人」は自分で作っていくもの。いろんなことをやればやっただけ自分の身になっていくと思うんです。でも個人差ってありますから、人と比べずに自分を基準にして進めていければいいと思います。 個人差ってあります から、人と比べずに自分を基準にして進めていければいいと思います。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。いつも笑を絶やさない白倉さん。 お話からも何度も親身に考える温かなお人柄が伝わってきました。今後も協会の為、ご支援とご協力をお願い致します。